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転職エージェントをやたらと勧めてくるサイトがありますが、書いていることが本当か気になりますよね。
企業側で採用担当している身としては、
「そこまで転職エージェントはやってくれないでしょ!」
と思うときがたくさんあります。
そこで書類選考から最終面接担当をしているなかで、ぶっちゃけ感じたことをお話しちゃいます!
「転職エージェントは本当に使うべきかなの?」
「転職エージェントランキングは信じていいの?」
少しでもこの辺の疑問が解消できれば幸いです。
私がやってる仕事
これまで波乱万丈に転職5回を経験して、なんとかかんとか某企業で部長を担うまで成長できました。
規模は小さいのですが、部長職なのでその会社の『経営陣』に分類されます。
さて「部長」の仕事とは何かというと、チョー簡単に言うと『組織と人を成長させ生産性を上げること』です。
なので、おのずと採用活動がメイン業務にひとつになっています。
採用のお仕事内容は、
- 応募者対応(書類選考/面接対応)
- 転職エージェント会社との面談
- ヘッドハンティング等のリクルーティング活動
こんな感じです。
転職者にたくさん会うだけでなく、人事部と転職エージェントと面談して、どんな人が書類選考で通すかの打ち合わせもしています。
その仕事をしているなかで知った、転職エージェントの本当の話を紹介していきましょう。
転職エージェントの仕組み
まずおさらいですが、転職エージェントがどんな仕組みであるか知っておきましょう。
人によっては間違って認識している人もいるので、誤解したまま話を読み進めては時間が勿体無いです。
応募者と企業の間に入り、求人紹介とやりとりのフォローをしてくれるのが転職エージェントです。
会社によって呼び名が違ったりしますが、同義語であると思っておいてください。
- 転職エージェント
- キャリアエージェント
- キャリアアドバイザー
- プロアドバイザー
主な企業といえば、
- リクルートエージェント(リクルート)
- DODA(パーソルキャリア)
- パソナキャリア(パソナ)
が有名です。
転職エージェント会社の複数申し込みは時間の無駄!
いろんなブログや転職ハウツーサイトを見ていると、
「求人紹介業者は、取引先やコネクションが異なるので複数申し込みましょう!」
という推しの文章を見かけます。
面談で紹介された求人が納得いかなくて複数申し込むのはありですが、最初から2~3つの転職エージェントに申し込む必要はありません。
そもそも2つも転職エージェントに相談に行くのが時間的に厳しくないですか?
よく1つ目の転職エージェントで満足して、2つ目に申し込んだはいいが転職エージェントの相談会はキャンセルしたという話はよくあります。
最初から複数申し込むよりは、1社目が納得いかないカウンセリングだったら他の転職エージェントに申し込むようにしましょう。
キャンセルするのが面倒になって、最終的にはドタキャンや連絡せず終わってしまうケースもあります。
どうしても再度申し込みたいときには、気まずくて連絡できません。
転職経験と転職エージェント使用経験ある私の体験からも、まずは1社ずつ利用するのがおすすめです。
転職エージェント会社は取扱い求人が似ている!
複数の転職エージェント会社に申し込んでも、結局は取り扱っている求人の約7割は一緒です。
ちなみにスポーツ業界特化型とか、飲食店特化型の転職エージェントだとまるっきり違います。
この事実は知っている人は意外に少ないかもしれません。
一番手っ取り早いのは、複数の転職エージェント会社に申し込んでみることです。
1社目に面談した転職エージェントと、2社目に面談した転職エージェントが同じ求人を薦めてくるでしょう。
とくに1社目も2社目も新人エージェントが割り当ててられてしまうと、より同じ傾向がでてきます。
転職エージェントの器量も関係しますが、募集をお願いする企業側としては人員の確保は急務。
求人募集する会社としては、優れた人材が他社に流れてしまうことは一番避けたいので、複数の転職エージェントに求人掲載をします。
そうすると、どの転職エージェント達も面談したら、同じ求人を紹介することが多いことになります。
このように結局は同じ求人を扱っていることが多いので、複数の転職エージェントにいっきに申し込むことはおすすめしません!
時間の関係でたくさんの転職エージェントに会うのは大変なので、一社ずつ見極めていきましょう。
転職エージェントのスキルで勧める求人が異なる!
転職エージェントの能力が低いと、おすすめされる求人が見当違いであることがあります。
人によっては、
「この転職エージェント会社は大した求人を扱っていない!」
と感じるかもしれません。
営業経験がある人はわかるかもしれませんが、転職エージェントにはヒアリング力と提案力が必要です。
ヒアリング力が必要な理由は、
提案力が必要な理由は
企業によって求人案件は、そこまで大きな違いはでません。
ある程度、会社によって転職エージェントの求人照会ノウハウに違いはあります。
しかし、転職エージェントのスキルによって同じ人でも異なる求人案件を紹介してくれます。
だからこそレベルの高いヒアリング力と提案力は、どうしてもトレーニングや経験が必要です。
営業同様に新人であれば新人であるほど、質の高い面談ができず紹介してくる求人に納得感が得られません。
この場合は、違う転職エージェントに申し込みし直すしか方法はないです。
転職エージェントは推薦企業の全て把握できていない!
転職エージェントと面談すると何万件の求人の中から絞り、マッチする数件の求人を紹介してくれます。
そして求人がなぜ適しているのかも、しっかり説明してくれるでしょう。
しかし転職エージェントは、その会社で働いたことはありません。
なぜ知っているのかというと、その会社の人事部から推薦理由や押しのポイントを事前に共有されているからです。
すごいいいことではあるのですが、逆を言うと企業の人事部による操作された情報でもあります。
実際に働いていたことがある人のリアルな意見ではないため、転職エージェントが勧めたからと言って全てを鵜呑みにしないでください。
必ず勧められた企業があれば、転職会議やVorkersなどの口コミサイトでチェックしましょう。
また、その口コミなど内容もそのまま鵜呑みにせず、転職エージェントに見たこと感じたことを相談してみてください。
エージェントによっては企業に事実確認をしてくれるケースもあります。
あくまでもここまで動いてくれる転職エージェントは、会社の体質や方針ではなく、あなたがどれだけ魅力溢れる人材であるかです。
このように一緒になって、最適な企業探はを転職エージェントとブラッシュアップしていくしかありません。
全く動いてくれない場合は、ミイダスなど自分で探すタイプの転職サービスを使うか、別の転職エージェントに申し込みしてください。
転職エージェントは全員の推薦状を書いていない!
ブログや転職ハウツーサイトで推薦状について触れられていることが多いですが、残念ながら推薦状は必ず書いてくれません。
また転職エージェントの推薦状があったところで、あまり意味がないと思っています。
推薦状の中身は性格や意気込み程度しか書かれていない
面談時には求職者にどのように伝えているかわかりませんが、「推薦状を書きますね!」と言われると期待してしまうでしょう。
その推薦状は履歴書やキャリアシートと一緒に求人紹介会社から送られてきます。
しかし残念ながら、その推薦状には大したことは書いていません。
むしろ履歴書やキャリアシート読んで判断するからいらないし!
実際に書いていることといえば、
- 性格
- 実績
- コミュニケーション力
- 過去の転職理由
- 履歴書や職務経歴書以外のこと
これだけみると、すごいことを書いていそうな気はします。
ですが、その会社の採用基準のジャッジは転職エージェントにできません。
推薦状でゴリ押ししてくるので、実際に会ってみると全く的外れなんてことはよくあります。
なので、私の場合は推薦状があるからといって書類選考には全く影響していません!
推薦状といっても1000文字にも満たない紹介文レベル。
どんな風に書いているか気になると思うので、仮にサンプルで推薦文を書いてみるとこんな感じ。
以上、こんな感じです。
会社によっては書類選考の判断基準にすることもあるかもしれません。
それよりもキャリアシートや自己PR文の質を上げるサポートをしてほしいものです。
全員分の推薦状が提出されない理由
あくまでも私にはですが、あまり意味をなさない推薦状。
一般的には、推薦状で書類通過率に影響するという都市伝説があるようです。
そんな推薦状は、常に全ての相談者分が企業側に提出されていません。
上場企業にいる私の経験としては、大手転職エージェントから上がってくるデータには推薦状があったりなかったりです。
実際に大手転職エージェント出身者の人事部の人に聞いてみたところ、
「だいたいどこの会社も義務付けてなくて、転職エージェントが必要と判断すれば付けるぐらいですね。」
と言われました。
基本的に転職エージェントもノルマがあるため、推したい人がいれば推薦状を書くのだそうです。
例えば「人柄がいい」「コミュ力高い」「実績多数」。
また履歴書の転職理由には、「一身上の都合」としか明記しません。
そのため転職が複数回あるけど、いい人材であれば転職理由を推薦状に記入していることもあります。
毎月100人以上の求職者の相手をする転職エージェントさんも、全員分の推薦状を細かく書くことは非常に困難な業務だと推測。
ノルマもあるため、書く人書かない人を決めるなど、一点集中して業務を行うことは健全なのかもしれません。
推薦状の効果
何度もいいますが個人的な意見としては、まったく意味がありません。
仮にあるとすれば営業職や接客業で、履歴書やキャリアシートだけでみると不採用。
しかし推薦状の内容で人柄やコミュ力の評価が高いと、書類選考は通して一次面接で確認しようと思う面接官もいると思います。
あくまでも一部の職業で、書類選考が通るまでしか効果は発揮されないかもしれません。
確実に採用されるためにも、転職エージェントを上手く巻き込み、人柄やコミュ力の高さを推薦状でアピールしてもらいましょう。
職歴が悪いと転職エージェントは会ってくれない!
どの企業も、誰でもほしいわけではなく、優秀な人材を求めています。
そして人によっては、どの求人案件も紹介できないキャリアと判断されることも・・。
転職エージェントの面談申し込みをする際、簡単な職務経歴や希望条件を入力します。
この時にあまりにもその人の情報や条件が悪いと、日程確認電話の際に申し込みキャンセルをするように促されます。
意外に知らされていない事実。
向こうも電話対応のプロですから、傷つけないようにやんわり紹介できそうな案件が今無いことを話します。
いろんな転職ハウツーサイトだと、まずは会って相談しようと言いますが、誰でもできるわけではないことを覚えておきましょう。
もし自分が断られた際は、これで転職を諦めないでください!
あくまでも転職エージェントによる提案タイプの求人がないだけです。
転職エージェントに紹介してもらう求人広告は、通常の求人検索サイトに広告を出す値段が高いため、企業側のハードルが上がっています。
転職エージェントの面談を断れた人は、無料登録型の求人サイトに登録して、自分で探すかスカウトメールを待つのがいいでしょう。
一般的な求人サイトだと、求人掲載数が多いミイダスやリクナビネクストがおすすめです。
【まとめ】転職エージェントを使っておくべき理由
色々と裏の真実を知ったと思いますが、結局は転職エージェントを使うことに悪いことはありません。
転職エージェントの特徴をまとめると、
- 求人探しの時間を短縮できる
- ネット調査だけでは知らない企業の裏話が聞ける(かも)
- 転職成功者の事例を聞ける
- 給料交渉や面接調整を代行してくれる
このようにメリットがあるので、目的が一致しているのであれば転職エージェントは間違いなく使うべきです。
あくまでも、誰もが同じく満足することはないということだけは覚えておきましょう。
またネットに出回っているウソの話も多いので、鵜呑みにせず振り回されないようにしてください。
- 無駄にたくさんの転職エージェントに申し込まない
- 転職エージェントの話を全て信じない
- 自分で求人や企業の情報を調べることは必要
おすすめの転職エージェントサービス
ここで紹介する転職エージェントはほんの一部です。
個人的にはどこでも一緒かなと思いますが、オリコン調査で連続1位を獲っているパソナキャリアあたりから申し込んでみることをおすすめします。
おすすめ度★★★★★パソナキャリア
https://www.pasonacareer.jp/
- 求人件数は業界最高クラスの4万件以上
- 転職支援実績は累計25万人
おすすめ度★★★★リクルートエージェント
- これまでの紹介実績は圧倒的No.1
- 求人に強い㈱リクルートが運営
おすすめ度★★★★doda(デューダ)
https://doda.jp/
- 電通バズリサーチ調べで転職満足度No.1
- 大手企業なのでサポートが信頼できる
- 求人件数は10万件以上
おすすめ度★★★マイナビエージェント
https://mynavi-agent.jp/
- 人気が集中しないように8割が非公開求人
- 全国各地に支店あり
おすすめ度★★★type転職エージェント
https://type.career-agent.jp/
- 利用者の71%が年収アップ
- 話題の有名企業の求人あり
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